FREE
- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2009/11/21
- メディア: ハードカバー
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1.デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる
2.アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない
3.フリーは止まらない
4.フリーからもお金儲けはできる
5.市場を再評価する
6.ゼロにする
7.遅かれ早かれフリーと競いあうことになる
8.ムダを受け入れよう
9.フリーは別のものの価値を高める
10.稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう
(「BOOK」データベースより)
なぜ、一番人気のあるコンテンツを有料にしてはいけないのか?なぜ、ビット経済では95パーセントをタダにしてもビジネスが可能なのか?あなたがどの業界にいようとも、“無料”との競争が待っている。それは可能性の問題ではなく、時間の問題だ。そのときあなたは、創造的にも破壊的にもなり得るこのフリーという過激な価格を味方につけることができるだろうか。
【目次】
プロローグ
第 1章 フリーの誕生
無料とは何か?
第 2章 フリー入門 − 非常に誤解されている言葉の早わかり講座
第 3章 フリーの歴史 − ゼロ、ランチ、資本主義の敵
第 4章 フリーの心理学 − 気分はいいけど、よすぎないか?
デジタル時代のフリー
第 5章 安すぎて気にならない − ウェブの教訓=毎年価格が半分になるものは、かならず無料になる
第 6章 「情報はフリーになりたがる」 − デジタル時代を定義づけた言葉の歴史
第 7章 フリーと競争する − その方法を学ぶのにマイクロソフトは数十年かかったのに、ヤフーは数カ月ですんだ
第 8章 非収益化 − グーグルと21世紀型経済モデルの誕生
第 9章 新しいメディアのビジネスモデル − 無料メディア自体は新しくない。そのモデルがオンライン上のあらゆるものへと
拡大していることが新しいのだ
第10章 無料経済はどのくらいの規模なのか? − 小さなものではない
無料経済とフリーの世界
第11章 ゼロの経済学 − 一世紀前に一蹴された理論がデジタル経済の法則になったわけ
第12章 非貨幣経済 − 金銭が支配しない場所では、何が支配するのか
第13章 (ときには)ムダもいい − 潤沢さの持つ可能性をとことんまで追究するためには、コントロールしないことだ
第14章 フリー・ワールド − 中国とブラジルは、フリーの最先端を進んでいる。そこから何が学べるだろうか?
第15章 潤沢さを想像する − SFや宗教から、〈ポスト稀少〉社会を考える
第16章 「お金を払わなければ価値のあるものは手に入らない」 − その他、フリーに対する疑念あれこれ
結 び − 経済危機とフリー
巻末付録① 無料のルール − 潤沢さに根ざした思考法の10原則
巻末付録② フリーミアムの戦術
巻末付録③ フリーを利用した50のビジネスモデル
●雑感
ざっと読んで、「は? 当たり前じゃね?」と感じた。
今更フリーがどうのこうのと言われても、「そんなん当たり前」。私はまだ20代だからある程度お金使ったりするけど、今の10代とかはほとんど情報にお金を払わない。
タダで手に入るものに、無駄なお金をかけると馬鹿にされることもあるらしい。
今時の若者は、ゲーム、アニメ、マンガ、音楽、全て無料ダウンロードで手に入れる。
もちろん、これは著作権者には迷惑なことだ。
本来だったら得られるはずの収入が減る。
でも、コンテンツがタダで手に入るなら、みんなタダで手に入れるだろう。民主党が、違法ダウンロードに刑罰とか言っているけど、どうせみんな捕まらないと思っている。
というか、全国民のほとんどが無料ダウンロードの経験があるだろう。youtubeを見たことがない人はいないだろうし。
じゃあ、著作権者VS違法ダウンロード者という図式は変わらないのか。
いや、簡単に変わる。
それは、違法ダウンロードに罰則を与えることじゃなくて、「違法ダウンロードは儲かる(著作権者が)」という事が周知される事によって変わる。
実際、違法ダウンロードは感覚的には「著作権者は損」のような気がするが、実は逆で、得だったりする。
なぜなら、フリーの力によって自分のコンテンツをみんなに知ってもらえるから。
人はタダが大好きだ。1円と0円の違いは大きい。
なぜなら、1円だろうと、そこには「払うか、払わないか」という選択が求められる。
人は頭を使うのが嫌いなので、選択しなくてすむ0円が大好きなのだ。
しかも、0円の商品はそれを消費するのに時間以外のコストが基本的にかからない。
だから、クソ曲でもクソゲーでもとりあえず手にとってもらえる可能性がグンと増える。
結果、それを(クソだと思おうが、神だと思おうが)知っている人は増える。
母数が増えりゃ、当然それを好きになる人も増える。
後は、ライブなりなんなりで稼ぐ。
実際、これで儲けている人はゴマンといる。
自分の著作が違法ダウンロードされる事に腹立てる暇があったら、無料で自分のコンテンツが広まっている。
これはチャンスだ。と思えば良いのに。
これは無料で集客⇒有料コンテンツで儲ける。という図式だけど、他にもフリーによって得する事例がたくさんある。
面倒なので、あとは本書を読めば良いと思う。
小飼弾のアルファギークにあってきた
小飼弾のアルファギークに逢ってきた (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
- 作者: 小飼弾
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/04/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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みんな濃ゆい。
そして、言ってる事がレベル高い。(外からみて、オタク臭くてキモいとも言う)
そして、みんな楽しそう。