闘技場 (ボクラノSFシリーズ)

闘技場 (ボクラノSFシリーズ)

フレドリック・ブラウンの傑作集。
ミステリーもSFもなんでも書いちまうブラウンならではの傑作が目白押し。
まぁ、やっぱり冒頭にもってくるのは『星ねずみ』なんだね。これ、著察権にうるさいディズニーから訴えられなかったんだろうか。

みどりの星へ』どこを見渡しても真っ赤とか、そんな色しかない。地球の一番美しい緑はどこにもない。そんな惑星で、一人彷徨する男(地球人)の話。緑の色が出るのはビームガンだけという悲しさ。

『事件はなかった』この世は全て、本当に存在する人間と、本当は存在しないけれども、その人がいるって事を誰かが想像しているだけで、何とか生きている人間の二種類なんじゃないか。そんな考えにとりつかれた男は、殺人を犯してしまう。それを担当した弁護士は、男がこの世の秘密を知ってしまったと気づいて……。

『闘技場』いきなりドーム型の空間で、謎の異星人と戦うことになった男の話。