ようやく落ち着いてきた。

昨日はパニックで何もできなくて、現実を受けとめられなかったけれど、今日になってかなり現実を受け止められるようになってきた。

昨日、留年しました。
まだ正式に決まったわけではないのですが、再試験を受けられない制度なのでそれで留年する事になりました。

留年した理由は色々あります。テスト前の大事な時期に風邪を引き、本番当日も熱っぽかった事とか、うっかりミスとか。
でも、すべて自分の責任で起きたことです。

ただ、終わった事に対してウダウダ言っても仕方がないと思います。
幸いにして(?)同期の留年者は自分を含めて12名とかなり多いので、来年も知り合いが全くいないという事はなさそうです。

それに、かなり時間にゆとりができました。前期の試験はすべて通っているので来年の2月まで試験はありません。まぁ、もちろん出席したりしなくてはならないのですが。実習なども合格しているので、ほとんどやる事がありません。

普段だったら絶対しないようなミスをして留年した事を考えると、きっとここらで自分の人生を見つめ直す必要があると神様が言っているのではないかと思います。
まぁ、そりゃショックはショックですが。

自分は小・中・高と割と優等生で、一浪こそしたものの意外とあっさり医学部に入り、なんとか試験もくぐりぬけてきました。
多分、それで「自分は選ばれた人間だ」という驕りのようなものがあったのだと思います。
その上から目線の考えで、前の彼女も傷つけてしまいましたし、色んな人に迷惑をかけてきました。

でも、今、やりたくてもやれない時があるし、自分は選ばれた人間でも何でもなかったんだ。と思えます。

さらに、医学部も各論に入ってきて暴力的な量をひたすら暗記するだけのマシーンになっていたような気がします。
はじめのころは医学に対するワクワクや希望に満ち溢れていたのに、それもほとんどなくなってしまいました。

この一年間で、自分にとって医学とはなんなのかを再発見したいです。

それから、せっかく頂いた時間ですので、ずっとやりたくても中途半端な状態でしかなかったものに手をつけたいと思います。

もう、後悔しないだけやってみます。

両親には一年間の授業料を無駄にしてしまうけれど、幸いにして公立だし、なんとか働いて返します。

本当に肝心なところで失敗する息子でごめん。
何度も、何度も何があっても許してくれたのはあなた達なのに。本当にごめんなさい。
甘えてばかりでごめんなさい。お父さんの白髪は増えていくし、お母さんだってガンになったのに、それでも家計を支えてくれているのに。
非力すぎて申し訳ない。絶対にもう留年しない。国試もなんとしてでも一発で受かる。病気で困っている人を救いたい。
大学生活が楽しすぎて、自分が本当は何がしたいのかを忘れていた。ごめんね。ばあちゃんだってボケはじめているのにね。足だって悪くて、痛い痛いっていうのにね。
弱くてごめん。慢心していた。絶対立派な医者になる。竹林先生みたいになるから。

慢心する事なく、日々精進していきたいです。
こんな状況なのに、こんなカッコ悪い姿見せたくないのに、どうしても前の彼女に会いたくなって電話してしまった。
気持ち悪いから、もう止めます。