導きの星 小川一水

導きの星〈1〉目覚めの大地 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈1〉目覚めの大地 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈2〉争いの地平 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈2〉争いの地平 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈3〉災いの空 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈3〉災いの空 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈4〉出会いの銀河 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈4〉出会いの銀河 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

小川一水、やっぱ半端ねぇ!

ラノベっぽいノリでサクサク読めて、キャラも全員ちゃんと立ってるのに。
なんだろう。この奥深さは。

いや、別にラノベをバカにしているわけじゃなくて。
ラノベの読みやすさと、SFとしてのセンス・オブ・ワンダーってこんなにも見事に融合するんだなぁと。

いやはや。すげぇ。

単なる外文明育成もので終わるのかと思ってたら二巻目あたりからなんかスケールがどでかくなって、三巻目で「あぁ、もうこれ広がるところまで広がるな」と思ってたら四巻目で「そこまで広げるかっ!?」と叫びたくなるほどスケールがでかくなった。

そんでね。キャラがまた良いのよ。
特にパーパソイド達が最高。

ストーリーも良い。
オセアノ人が、自分たちを育ててくれた神にも等しい「人類」に反旗を翻すとこなんか鳥肌もんだ。

目的に従わないと生きられないパーパソイドの生き様とか葛藤も良い味出してる。

そして、人類を遥かに超える力を持つヤツラの出現。(何を考えているのか謎。いきなり星ぶっ壊したりする。まぁ、後で謎は解かれるけれども)

そんで、最後も良い。無駄にご都合主義にしない。

脱帽。

何書かせても上手いなぁ。小川先生は。

次は、いよいよ天冥の標を読んでしまうか。
それとも完結するまでとっておくか。

悩む。