ツァラトゥストラ ニーチェ
- 作者: ニーチェ,手塚富雄
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1973/06/10
- メディア: 文庫
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- 作者: 白取春彦
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2010/01/12
- メディア: ペーパーバック
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なんとまぁ、ニーチェがすげぇかっこいい男のように思えるじゃん! すげぇ、超訳ニーチェの言葉!
毒がねぇ! 毒舌芸人から毒舌とったくらいつまらなかったよ!
高校時代に青年期特有のなんちゃって自分探しから哲学書は山のように読んだけれど。
頭が悪いのか、かっこつけて読んでるだけだからか、はっきり言ってチンプンカンプンだった。
でも、ニーチェの気持ちの悪さと毒はわかったよ。さすがに。
ニーチェはかっこよくて賢い哲学者のイメージがない。
どっちかって言うと、
- 作者: 花沢健吾
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/05/28
- メディア: コミック
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なんか見た目が悪くて、傷つきやすくて女にモテない感じが。で、そんでまたうじうじと考えまくる感じが。
ニーチェって最強の毒吐き野郎だけど、基本的に他罰的だよなぁと思う。
なんか男らしい言葉で他人の批判してるくせに、その批判している自分を別の角度から冷静に見て「わー、ブサイクで女にもてないのに、あんなこと言っちゃってるよ。俺ってキンモーw」っていう視点が全然ない。
余裕がないとも言う。
まぁ、全ての正義は薄汚いって言い分は、厨二病万歳! 的で好きだけど。
それに確かにあらゆる正義は汚いし、復讐心を満足させるものでしかないわな。
一方で、ニーチェとセットで語られるキルケゴールなんかは冷静に自分の言動を見つめているなぁって気がする。
こっちは自罰的だ。
まぁでも自罰的だったり自己嫌悪感というものは得てして(自己優越感やらナルシシズムの発露だったりするけれど)。
実際、キルケゴールはイケメンのインテリでモテまくりだったしな。
あぁ、だからキルケゴールが好きなんだなぁ。
と言っても『死に至る病』しか読んだことないけど。
あ、純文学とか私小説とかが苦手なのはニーチェ的だからなのかな。
なんか自分の苦しみとか、繊細な自分(笑)の世界から一歩も出てない感じが面白くないんだ。
余裕がない。
乱暴的な分類だけど、実際余裕は感じない。
だから、繊細な自分の世界(笑)に金星人やら木星人が出てきて、「繊細とか言ってる場合じゃねぇ!」って言うSFが好きなんだ。
あるいは、そんなドタバタでなくても、
単一的な価値観から離れて繊細な自分(笑)を見つめるのもSFは得意だったりする。
まぁ、でも言葉に出来る悲しみって基本的に不純だけど。だから私小説の類はどこまで言ってもうそ臭い。
「ねぇねぇ、今どんな気持ち?」
「とっても悲しいですw」
嘘こけよ
千峯雨霽露光冷
君看双眼色
不語似無憂