『機械より人間らしくなれるか?』

内容紹介
「人間らしさ」を競う大会で優勝するには、どうすればいい?
AIの人間らしさを測る「チューリングテスト」の大会。
そこに人間代表として参加し、勝利することを誓った著者が探究した、
AI時代における「人間らしさ」の正体とは?
人工知能から芸術、お見合いパーティーにナンパ術、
カスタマーサービスセンター、尋問術、チェス、
実存主義、コンピュータセキュリティ、そして恋愛まで、
多種多様な領域にまたがってAI時代の「人間らしさ」を探究する。
人間を見る目が変わる科学ノンフィクション。

チューリングテストとは――
「機械には思考が可能か」という問いに答えを出すために、
数学者のアラン・チューリングが1950年に提案した試験である。
審判がコンピュータ端末を使って、姿の見えない「2人」の相手と
5分間ずつ、チャットする。
一方は本物の人間(「サクラ」役と呼ばれる)、一方はAI。
チャットが終わると、審判はどちらが本物の人間か、判断する。
もし、審判たちのうち、30%をだますようなAIがいれば、
それはもはや人間と同様に思考し、意識を持っていると考えていいだろう――。
AIがチューリングテストにパスするとは、
この基準をクリアすることを指す。


という感じで、アマゾンの内容紹介だけ読むとなんだか人工知能がどうたらとか、小難しくてプログラムに興味がある人以外が読んだら全然おもしろくないんじゃないかと勘違いしてしまいそうですな。

でも、そんなことはなくて、この本は非常に読みやすい。


専門用語もちょいちょい出てくるけれども、深いところまで突っ込んで書いてるわけではないので全く問題なし。

コードの類も一切出て来ません。


アルゴリズムはチェスAIのアルゴリズムがちょっとでるくらいで、ほとんどなし。



専門書というよりは、AI相手に闘志を燃やしてなんとか人間らしさを追求していく筆者の、エッセイみたいなもんです。

機械より人間らしくなれるか?: AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる

機械より人間らしくなれるか?: AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる