15×24 新城カズマ 


晦日、自殺予告少年をめぐって起こる群像劇。



いろんな人の思惑やら、抱えているもの、成長の過程、すれちがいがごっちゃまぜ。



細かな伏線を全て回収することなく終わるが、それは読者が自由に考えてくれってことなんだろう。



文中で、

死にたいという人に対して、できる事といえば「自分の時間を費やすことだけ」。

安易に死ぬなとか、残された人の気持ちを考えろとかいえない。



とにかく時間をかけてそばにいること。まずは話を聞くこと。



もちろん、こんな事をしていたらどんな聖人君子だって体がもたない。

だから、すきでもない、大事でもない人には時間をかけない。ある一定の時間でばっさり切る。



という内容の記述があるのだけれど、まさしく自分の考えそのものだった。