「いかがわしさ」の精神療法
- 作者: 春日武彦
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2012/07/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
第1章 些細なことと下世話なこと──診療の工夫について 第2章 医者のホンネ 第3章 「カウンセリングもどき」のこと 第4章 ふたつの経験──「叱る」というテーマに寄せて 第5章 臨床現場で出会う「キレる」人々 第6章 精神分裂病の名称変更──2002年における考察 第7章 受診しない精神疾患患者 第8章 精神科医の守備範囲──地域精神医療の観点から 第9章 妄想内容の変遷―統合失調症と妄想 第10章 統合失調症と家族への支援 第11章 親と子を鬱屈させる家庭内パワーゲーム 第12章 「だらしなさ」の背景にあるもの 第13章 多重人格はなぜ人を魅了するか 第14章 中年と犯罪 第15章 「大人になる」ってなんだろう 跋
精神医学につきまとう「いかがわしさ」について春日武彦があれこれしゃべる。
患者さんに疎外感を与えない自己流の腕時計のつけかたとか、統合失調症とその家族にみられる「低値安定」は本当に「負け」なのか?
といった結構まともっぽい事も多いけれど、いつもの文学病による脱線も多い。
精神医学の参考としてはどうかと思うけれど、脱線はあいかわず面白い。
【春日武彦】【低値安定とエネルギー】【名称変更】