コロロギ岳から木星トロヤへ

コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫JA)

コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫JA)

帯に『天冥の標』であまりに壮大な展開にいたたまれなくなった方へ、ちょっとここらで小休止。

みたいなことが書いてあり、なおかつ小川一水だったので即決。




うーむ。なんだろう。

ファーストコンタクトものだし、立派な時空脱出ものなんだけど。


話がつつむにつれて、ただよってくる腐臭…。(主に腐女子的な意味で)



いや、いいけどさ! 女性研究員がBL談義で結束するなんて素敵だと思うけどさ!




小川一水】【時間の川をうねうねと進むのだ】【時間を超えた、文通】【攻めとか、受けとか】

増大派に告ぐ

増大派に告ぐ

増大派に告ぐ

自分にはあわなかった。


とてつもなく読みにくい上に、文章が冗長。





あと不幸自慢が下手。


要するに、マジョリティとマイノリティにわけて「俺って不幸だし、俺ってマイノリティやろ??」
「あいつらはマジョリティだからなwwっw」

みたいなノリ。



別に目新しい不幸自慢じゃない。



 あれですよ、「自分は他の奴とは違うんです!!」って厨二病とおなじ。

 しかも、主人公は、片目を隠して「見える! 見えるぞ! あいつは増大派だ!」とかやってる。

 邪気眼がうずくんですか。完全に厨二病です。



その程度の不幸自慢です。あとは適当にDVと、ホームレスの妄想足せばそれで終わり。



もっとすごい悪態小説を期待していただけにがっかり。

これでは現実となにも変わらない。

クロスファイヤ

クロスファイア(上) (光文社文庫)

クロスファイア(上) (光文社文庫)

 超能力があるからって、「ヒャッハー!! 俺最強!」とはならんということですなぁ。

 
 要は、強烈に人と違うってことなので。
 

 
 浅羽も淳子もベクトルは違えども、他人と違うってのは同じ。



 そして、人と違う部分を正義のためにつかうか、自己満のために使うのかという点は違えども、結局両方とも社会から捨てられるという点も同じ。



 ヒーローも殺人者も寂しい。