地底旅行

地底旅行 (創元SF文庫)

地底旅行 (創元SF文庫)

頑固で偏屈な科学者。これ、俺の大好物。

こういうキャラには必ず付き添いが必要だ。そう、ちょっと気が弱くて常識人なキャラ!

この鉄板コンビ+屈強なお助け外国人という、オイシイ組み合わせをなんと、百年以上も前にヴェルヌは描いた! うむ! さすがヴェルヌ。まぁ、昔からあるパターンだけど、そんなの関係ない。俺はこの鉄板コンビを描いた作家には無条件で賞賛を送るのだ。

さて、大好きなキャラの話はとりあえず置いておくとして。
ストーリーはどうなのか。これがまた、荒唐無稽で大変よろしい。

地底を何メートル進んでも、まったく温度が上がらないっていう珍説もいいけれど、太古に地面ごと沈んだ恐竜やら、古代人やらが元気でいるっていうスケールのでかい描写は、ドキドキわくわくする! 最高である。

最後は、なんと噴火エネルギーで地下から一気に脱出するし、いやぁ、ここまで荒唐無稽だとスッキリしますwww