尊敬する先生方にあってきた。

岡田斗司夫夏目房之介いしかわじゅん。そうです。
マンガ学夜話に行って来ました!

かなり面白かった。変な質問ばっかりする奴らがいて、先生方も困ってたけど……。
でも、すごく面白いイベントだった。

北海道には意外と多くの漫画家がいるのに、どうしてマンガの都道府県として注目されていないのか?
いしかわ「広いからだよ」(会場爆笑)

北海道の作家はどうにも個性が強い。あまりにも強すぎる。スタンダードな作者が少ない。(ジャンプ系がほとんどいない。居たとしても銀魂空知英秋とかw)

それからある意味で残酷というか、感性が大胆な割には繊細。


「ある意味での仕方なさ。というのがある。道民の傾向として細かい事をあまり気にしないというのがある気がする。ま、仕方ない。みたいな」(大月)

歪みやなんかもそこを突き進めていくと、スタンダードとして受け入れられる。
例・グラップラー刃牙の肉の描写。

とか、興味深い発言がてんこ盛りの二時間だった。なんか、記念バッヂも貰ったし。良かった良かった。

追記・
夏目房之介さんは荒川弘を高く評価してらっしゃいました。
「自分と同じで、アクション映画とかエンタメ好きなのがよく伝わってくる。ハガレンの連載が決まる前の時に、列車の上での戦闘シーンを描いたでしょ。それで、この人は俺と同じにおいを感じるなって思ったよ。この『銀の匙』も面白い」(夏目談)

「おれはあんまりにも構成が上手すぎてリアリティに欠ける感じがするからあんまり好きじゃない」(いしかわ談)

「この『銀の匙』でビックリしたのは、主人公が札幌出身って事だよね。北海道の中でも札幌とそれ以外の都市でこんなにも違うのかと。札幌だけで育った人はほとんど東京人を同じかんじなのかな」(岡田談)

「そう、それ俺もビックリした。八軒は東京から北海道来たって勝手に脳内変換してたからね。読み返して札幌から来たって書いてあるときはびっくりしたなぁ」(いしかわ)


「あとね、荒川弘さんは実際に農業高校に通ってたでしょ。だから有利なバックボーンがあるよね。この、馬に乗った瞬間、景色が変わるところとかさ。体験してないとわからないよね」(夏目)

ゆうきまさみが言ってたんだけどさ、じゃじゃ馬グルーミンup!の時に、馬に乗ったら風景が変わるってのを書きたかったけど、書けなかった。ついに荒川弘に書かれてしまった。失敗した。ってツイッターで言ってたよ」(いしかわ)

「そういう意味で有利なんですね」(発言者忘れた)

「でもさ、サンデーで100万部超えは起死回生だよね」(岡田)
「出版部数自体はそれほど下がってないけど、ほとんどジャンプ系のスタンダードなマンガに流れている。だから、サンデーで100万部超えってのはすごい。健闘している」(夏目)

「でも、アニメにはしにくいな」(いしかわ)
「実写ですか?」(忘れた)
「実写にしたら薄まる」(夏目)
「たしかに銀の匙は、主人公が葛藤抱えて成長するっていう割りとスタンダードな展開。しかもやってることも大して派手じゃない」(岡田)
「それに、今の実写ってすぐにジャニーズとかでしょ。よっぽどじゃないと見る気にならないね」(夏目)

「どうせやるなら百姓貴族を深夜枠で実写化。ちゃんと主人公は牛ねww」(岡田)
(会場爆笑・拍手)

と、かなり荒川弘トークで盛り上がってらっしゃいました。
個人的には夏目先生のベレー帽がとても可愛くてオシャレなのが印象に残っています。