ランドオーヴァー　１　魔法の王国売ります！　テリー・ブルックス

これはいいファンタジー。

最愛の妻を失ってから人生に失望してしまった主人公が、なんとなく読んでみたデパートのカタログ。

そこには、なんと魔法の王国が売りだされていた。

値段は一万ドル。

なんだかんだあって、主人公のベン・ホリディはその王国を買う。

もしかしたら、これが人生を変えるかも！　とwktkのベン。

ところがどっこい。

異世界は異世界なんだけど、いきなり王様にされた上に、崩れかけの国を再興しなくちゃならないはめに。

なーんてこったい。

王の従者たちは、犬人間に、へっぽこ魔導師、サルそっくりのボディーガード。というなんとも情けないやつらだけ。

で、問題は山積み。

川は毒で汚染されるは、最強の妖魔がやってくるわ。ドラゴン倒しにいかなくちゃならないわ。

普通の人間のベン。
こりゃー、無理だわー。

と思うが、最愛の妻を思い出して、「よっしゃ！　俺も男だ！　弁護士としての理論と口八丁でなんとかするぜ！」とやる気だすが、そう簡単には上手くいかない。

でも、めげずに頑張るベンはかっこいい。

従者たちもへっぽこはへっぽこだけど、けっこう味がある良い奴らで。楽しい。

続編も読むつもり。