屋根裏に誰かいるんですよ。
- 作者: 春日武彦
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1999/06
- メディア: 単行本
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独居老人などにしばしば見られる『幻の同居人』の妄想について、かつての座敷牢や、江戸川乱歩の小説、新耳袋などを使って解説していく。
医者のくせにふざけている、と思われそうだが、この『幻の同居人』の妄想を訴える人は、特に脳に器質的な問題があるわけでもなく、ごく普通の人が多いのだという。
自分で自活していることも多いが、度々、「屋根裏に誰かがひそんでいて、家のものを盗んでいく」などと訴えて周囲を困らせる。
誰にでも起こりうる妄想のようだ。
それにしても、『幻の同居人』のすみかのほとんどが、軒下ではなく屋根裏だというのが面白い。
軒下では、穴を開けても部屋全体を見回すことができないから「見られている」という感覚に乏しいためでないか? と筆者は推測している。
確かに、床下に潜むものは屋根裏に潜むものに比べたら、怖くないかもしれない。
- 作者: 原宏一
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2001/01/01
- メディア: 文庫
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これも全然ホラーじゃないしなぁ。
【春日武彦】【精神医学と日常の間】