復活の地

復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)

復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)

復活の地 2 (ハヤカワ文庫 JA)

復活の地 2 (ハヤカワ文庫 JA)

復活の地〈3〉 (ハヤカワ文庫JA)

復活の地〈3〉 (ハヤカワ文庫JA)

小川一水による、被災ものSF。復活の日とは異なり、本作は震災がテーマ。

色々あるが、最終的には震災を乗り切る。
それは自国の震災対策(耐震構造とか、官庁の連携とか)と他国との関係(本作の場合は人類が宇宙に進出した後の話なので他星との関係か)の両方をコントロールすることによる震災対策である。

人としての成長物語(摂政のスミルが世間知らずなお嬢様から、立派な女性に成長していく過程は、かなりの見どころ)としても読めるし、楽しい事は楽しいのだが、

3.11以後の事を色々と考えてみると、これほどまでにポジティブになれない。というか、フィクションは日常が安定している時じゃないと楽しめないと思った。

もう少し、落ち着いてから読むべきだったのかもしれない。作品単体としての評価がしにくい読書だった。