北村薫 時と人 三部作

ターン (新潮文庫)

ターン (新潮文庫)

スキップ (新潮文庫)

スキップ (新潮文庫)

リセット (新潮文庫)

リセット (新潮文庫)

スキップ…高校生がいきなりおばさんになってしまう話
ターン…肉体と魂が離れ、魂だけが時間を逆行していく話。時間が逆行する世界は一日単位ですべてのものがリセットされる。他の人はいない。記録も一日単位でリセットされるので、なにも残せない。
リセット…輪廻転生というか、時空を超えて出会う二人の魂。

個人的にはターンがお気に入り。
北村薫さんの著作を読むのは今回がはじめてなのだが、丁寧な語り口調で非常に「焦らず、丁寧に」言葉を紡ぐ人なのだと感じた。

全編通して優しい話。スキップ、ターンともに時間は人に対して残酷であったが、リセットで優しさを見せる。まぁ、その優しさも残酷な優しさと言えば、残酷な優しさなんだけれど。