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- 作者: レイチェル・ボッツマン,ルー・ロジャース,小林弘人,関美和
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2010/12/16
- メディア: ハードカバー
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この本に書いてある事は、もうほとんど自分たちの世代では当たり前の事なんじゃないだろうか。
本の感想を、ブックメーターやブログでシェアする。古くなったものはネットオークションや密林のマーケットプレイスで手に入れ、最近では物々交換をサポートしてくれるサイトも増えた。
以前だったら限られたマスコミの情報を信じるしかなかった人たちが、自分たちで評価を発信できるようになった。(食べログとか。今話題のステマの話にもからんでくるんだろうけど)
20世紀までは人は、金を儲けて、それで欲しいものをとにかくたくさん手に入れる。というのが理想の暮らし。みたいなところがあった。
でも、それって際限がない。疲れてしまう。もっと、馬車馬のように働かなくてもいい、幸せな社会ってないもんだろうか?
だんだん、人は消費社会ってのに疑問を持ち始めた。
実際、若い世代では、お金=消費、幸せ という図式はもろくも崩れさっていて、どっちかというと人とのつながりとか自分がどれだけ気持ちよく過ごせるか?
といった事が重要になってきている。
ネットがそれを加速した。というか、ネットの普及が更なる価値観の変化を生んだ。
簡単に人や評判、ほしいものを近くの人から低価格で手に入れる事が出来るようになった。
ネットを介して、モノや評価を「シェア」する事は新しい価値観を産む。
そこには確かなコミュニティが生まれる。
今は、まさに「個人消費」と「シェア」の転換点に来ているらしい。
おそらく、これから先は「シェア」の割合が増えていくのだろう。
大体、大量に生産して消費する事には限界があるし、現代人はそれに疲れはてている。