読書三昧 火星人ゴーホーム

明日から旅立つので、その前に借りた本などを読みあさっていた。

火星人ゴーホーム (ハヤカワ文庫 SF 213)

火星人ゴーホーム (ハヤカワ文庫 SF 213)

やっぱりブラウンは面白い。



地球に火星人がやってきた!

地球滅亡の危機なのか!? 人々は殺戮されるのか!?

いや、そんなことはない。彼らは暴力を振るわない。

ただただうざったいのだ。

超科学兵器で人類をぶっ殺すわけでもなく、ただ世界中の人類にいたずらをする。

いつでも火星人がニヤついているもんだから、人々は頭がおかしくなるし、セックスはこっそりと行われるようになるし、人は退廃的になっていく。

主人公の作家は、火星人は自分の潜在意識が作り上げた幻覚だと思い込むようになって……。





すんげぇ皮肉に満ちていて、そんでもって読みやすくユーモアもある。
ブラウンさんさすがですな。



この世界は自分の頭が作り出したんじゃないか? って考えはあながち間違いじゃない。