からっぽの頭 VS 頭をからっぽにする
- 作者: ウェンディ・ワッサースタイン,屋代通子
- 出版社/メーカー: 築地書館
- 発売日: 2009/07/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: デビッド・アレン,田口元
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2008/12/24
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昔、『三つ目がとおる』で写楽が人間の脳みそをところてんにするマシンを発明した。
その機械から出る「脳みそところてんビーム」みたなもんにあてられた人間は脳みそがところてんになっちゃうという恐怖のマシンだったような。
で、目なんかとろんとしちゃって、口はバカみたいに半開きになってまぁ、要するにホンマモンのアホになってしまうんだけれど。
この脳みそところてん人間、すげぇ幸せそうなの。(追記)
何も感じないし、考えないけれど、それっていかなる苦しみも恐怖も味わうことのない「真に平和」な状態じゃないの?
じゃあ、積極的に脳みそところてんにして何が悪いの?
みんなで脳みそところてんにしようよ!
というのが『怠惰を手に入れる方法』。
悟りを開く方法は非常にかんたん。「な・ま・け・も・の」
な 何はともあれ、まず座る
ま まったり心を解き放つ
け 限界まで口を開ける
も もう骨折り仕事はやめる
の のんびり幸せな気分で過ごす
これだけ。本当にこれだけ。細かいことは色々あるけど、書くのかったるいのでこれだけでよし。
で、もう一方の『はじめてのGTD』これ、なんかすげぇ流行のライフハック()本らしい。
なんかややこしい事書いてるけど、要するに頭の中のタスクを紙に書きだして頭の中をからっぽにしろ。
そっちのほうが効率上がるから。って話。
詳しくはhttp://bizmakoto.jp/bizid/articles/0606/27/news003.html
この辺見ればわかる。
ビジネスの予定(会議とか)だろうとプライベート(デートの約束、おごる約束、美容室の予約)だろうと、片っ端から書きだすのがコツらしい。
で、ライフハック() VS のうみそところてん人間 だけど
脳みそところてんの圧勝だよね。
頭に何も入らなきゃ、そもそも整理する必要もないしね。
なまけにまさる快楽はないんだなぁ。
でも、実際二週間くらいGTDやってみたけど結構良い。すっきりする。なにより、約束を忘れなくなった。
携帯のカレンダーとか手帳とかを見て、とにかく全てのことを思い出すと良い感じ。
追記・手塚治虫は「アホこそ、幸せ」って考えが好きなのか、『ブッダ』にも写楽を「アッサジ」役で登場させている。
このアッサジ、絆創膏ありバージョンの写楽をさらにアホにしたようなもんで、鼻水はたらしてるし、目は半開きで、口調は「〜だニャ」。
アホまるだしのキャラである。
が、同時にもっとも悟りを開いた人物でもある。
アッサジは未来予知で自分が壮絶な死を迎える事を知りながらも「うんこわいよ。 でも、どうしようもないよ。 それ、おいらの運命だもんね」
と行って運命を静かに受け入れて死ぬ。
これでいいのだ。
どうしようもないもんね。