なぜコンピューターの画像はリアルに見えるのか
なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか―視覚とCGをめぐる冒険
- 作者: 梅津信幸
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2009/11/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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プロローグ――なぜ視覚が重要視されるのか 第1章 あなたの目が「見て」いるもの――外界についての最強の探知機 1. 波とは何か? 2. 光をとらえる目のはたらき 3. ヒトの3原色、色の3原色 4. 光の進み方のふしぎな性質 5. 身の回りにある光についての疑問 Column 1 移す、写す、映す 第2章 碁石を並べて絵を描く――絵や文字を見せるためのシステム 1. コンピュータが画像を扱う2つの方向 2. 見せるための道具の進化 3. 碁石でかたちを描く――デジタルな点と線 4. 光景のメモ道具――デジタルカメラ 5. 図形問題いろいろ Column 2 光学迷彩 第3章 偉大なるふとん圧縮袋――JPEGという画像のルール 1. 限界に挑戦した男シャノン 2. 現代の魔法 JPEG 3. 紙とエンピツで画像処理をやってみる 4. コンピュータに目を持たせる 5. 画像と人や社会との関係 Column 3 スクリーンセーバ 第4章 ドーナツ形をしたゲーム世界――コンピュータの中で生まれる立体 1. 図形をやわらかく考える 2. 境界か中身か 3. 人の動きや自然界の形を再現する Column 4 光と陰から「かたち」を彫り上げる 第5章 光と闇を計算する――現代の魔術コンピュータグラフィクス 1. コンピュータに絵を描かせる 2. 雨の晩はクルマが運転しにくい 3. 光あるところを求めて 4. いまそこにある軌跡――やわらかな光を生み出す Column 5 CGを見抜くコツ エピローグ――コンピュータを見つめる目 参考図書 CGで有名な映画 付録 紙とエンピツで画像処理をやってみる
画像処理、最高の入門書。多分、中学生くらいから読める。
JPEGの原理について解説しているのに数式が一切出てこない。
人の目がいい加減だから、画像の中で大して特徴のないところをバッサリと削り落とす。そんな発想でJPEGは情報量の大幅な削減に成功した。
そんな雑でいいんかい。と思うがこれで大成功。あっという間にJPEGは浸透したんだからすごい。
いやぁ、素敵だ。
具体的にどうやって圧縮しているのかは本書でわかるが、その過程がwktk。
ただ、JPEGにも問題はある。
JPEGは最高の画像圧縮形式だったのだけれど、圧縮と展開に同じだけの労力がかかるのが問題。
Web全盛の現在、展開を少なくすることで、全体の労力を減らす事ができるらしい。そのため、JPEG以外の画期的な圧縮方法が模索されているらしい。
画像処理についてもっと勉強したいなぁ。
まさか、こんなにwktkするもんだとは思っていなかった。
いっつもプラグインまかせで、理解していなかった画像処理のアルゴリズムについて勉強すればもっと面白い世界が見えるのかもしれない。