老いへの不安

老いへの不安 歳を取りそこねる人たち

老いへの不安 歳を取りそこねる人たち

序 初老期と不安;
第1章 孤独な人;
第2章 鼻白む出来事;
第3章 老いと勘違い;
第4章 孤島としての老い;
第5章 中年と老年の境目;
第6章 老いと鬱屈;
第7章 役割としての「年寄り」;
第8章 老いを受け入れる

 年寄り文学ガイド。

 年寄りというと、ちょっとやそっとのことでは動じず、人間としての存在の大きさを身に着けている人というイメージがある。

 が、そんな年寄りはほとんどいない。

 
 年をとって、円熟するどころか、だんだんと僻みっぽくなったり、恥を忘れたり、鈍感になるだけだったりする。




 嫌だ嫌だと言っていても人は確実に年をとる。



 年をとってしまった時、ひらきなおった老人礼賛でもなく、みっともないアンチエンジングでもなく、なんとかしたいなぁ。

 と思った時に、またこの本を読むと思う。



春日武彦】【年寄り】【老人文学】【タバコの箱に釘】

 塩野米松 『天から石が』

 高井有一 『老いの巣』