人と芸術とアンドロイド
- 作者: 石黒浩
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2012/09/03
- メディア: 単行本
- クリック: 18回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
プロローグ 第1章 アートの街のジェミノイド メディアアートの街/アルスエレクトロニカセンター ジェミノイドとは何か/カフェのジェミノイド/人々の反応 人間とロボットは見分けられるか/ジェミノイドが街を行く 第2章 ジェミノイドを作ってわかったこと──人々の疑問に答える 「なぜ自分そっくりのアンドロイドを作ったのか?」 「ジェミノイドを見て自分自身はどう感じるのか?」 「人間についてどんな発見があったか?」 「自分の生活に影響があったか?」 「なぜアルスエレクトロニカにきたのか?」 「オーストリア人と日本人の反応は違うか?」 「ジェミノイドはいつ自立型になるのか?」 「ロボットと人間の区別がつかなくなる日はくるか?」 「ロボットはいつか人間と完全に同じになるか?」 「ジェミノイドは人間の進化か?」 「ロボットは人間のような権利をもつか?」 「ジェミノイドにはどのような利用方法があるか?」 「ジェミノイドは社会に悪影響を与えるか?」 「軍事利用を考えたことがあるか?」 「ジェミノイドは哲学にどのような影響を与えるか?」 「先生は気持ち悪い」 第3章 人間らしさを作り出す 子供アンドロイドの開発/子供の型をとる/皮膚と内部メカを作る アンドロイドに子供を会わせる/研究室のアンドロイド 女性アンドロイドを作る/人間らしい動きを作る/ロボットは芸術になる 対話のできるロボット/目を変えると別人に 第4章 人間以上のロボット、最低限の人間 自分自身がアンドロイドに/内部のメカニズム/皮膚を装着する ジェミノイドの死/アンドロイドは人間を超える 女優になったアンドロイド/最低限の人間とは何か 「ゆらぎ」と生体の動き/芸術とゆらぎ/学習するロボット 第5章 社会を変えるロボット・メディア 進歩するメディア/人と関わるロボット「ロボビー」 遠隔操作で人をつなぐ「ワカマル」/無口な人がおしゃべりに ロボットの体に適応する/病院で働く簡易ジェミノイド テレノイドとエルフォイド 第6章 「私」は人か、ロボットか 『サロゲート』の世界/携帯電話の次にくるメディア/移行するアイデンティティ どちらが「私」なのか?/想像力を超える技術/更新される人間の定義 ジェミノイドが引き出す人間の可能性 第7章 作ることと生きること 鏡としての他人とロボット/分散する心/何かを作ることの意味 「自分を知りたい」欲求の源/人間とロボットの性/役割と存在価値 人を好きになること/裸の私はどこにいる? 第8章 融け合う芸術と技術 目的を探りながら進む開発/同時進行する開発と人間理解 ロボット研究は分野を超える/芸術家としてものを作る/日本人と芸術・技術 芸術はどこから生まれるか/人間の情動と社会性 新しいコンセプトを生み出すために エピローグ
技術は再現可能な芸術かも知れない。
本書に書かれている未来は、もうまもなく来るだろう。
それにしても、ジェミノイドの死の不気味さは半端ない。