「かったるい」から始まる心の病。
45分で分かる!「かったるい」から始まる心の病。 (MAGAZINE HOUSE 45 MINUTES SERIES)
- 作者: 春日武彦,日本精神科看護技術協会
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2010/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「かったるい」の一言が「世間に背を向ける」「孤立する」原因になる。だから家族や友人 と話す努力をしよう。「言語化」することで開ける世界があるのだから! ・言葉は世の中を生き抜くツール ・ものごとをペンディングする能力 「希望の力を持つ」ということ ・成功者でも自己肯定感を持てない ・他者への創造力を持とうとする態度 ・自殺のリアリティ ・自分を大切に扱えない可能性 ・「かったるい」と思考停止 ・精神科医はどんな考え方をするのか ・ヤブ医者の方がうまくいく場合も ・家族に心の余裕が生まれたら ◎特別付録 これだけは知っておきたい 心のお手入れ はじめてBOOK
「かったるい」という言葉はなんであるか。
自分のどことなく憂鬱だったり、不安だったり、イライラしたりしている気持ちを上手く言語化することができずに、とりあえず出る言葉が「かったるい」。
うつ病の子供が「お腹が痛い」、「頭が痛い」と主張することが多いというのはよく知られている。
これは自分の精神的な苦痛を言語化するよりも、精神的な苦痛を肉体的な苦痛に置き換えて表現するほうが容易であるからだと考えられている。
当の子供にとっては表現が楽だが、周囲が気をつけないとうつ病を見逃すことになるかもしれず、危険である。
「かったるい」という言葉も表現するのは容易ではあるが、同じく危険である。言語化の際に、楽な道を選んではならない。
下手でも良いし、不器用でも良いから自分なりに気持ちを「言語化」する習慣を身につければ、目の前の苦痛や問題を「とりあえず、一旦置く」ことが出来るようになる。これをペンディングという。
ペンディング良いね。