ふわふわの泉

ふわふわの泉

ふわふわの泉


  浜松西高校化学部部長・浅倉泉の人生の目標は“努力しないで生きること”。文化祭を前に泉は、ただ一人の部員・保科昶とフラーレンを生成する化学実験を行なっていた。そのとき学校を雷が直撃!実験失敗と落胆する泉の眼前には空気中に浮かぶシャボン玉のような粒子が生まれていた。ダイヤモンドより硬く空気より軽いその物質を泉は“ふわふわ”と名づけ、一儲けしようと考えるのだが…伝説の星雲賞受賞作、ついに復刊。




 技術が、世界を、人生を、世界観を変える。


 「あれま、こんな物ができてしまった」から「どう使おう?」に進み、「こう使ったら、社会がこう変わった」
 
 までをきっちり描く。


 まさにド直球のSF。



 その点ではとても硬度が高い。
 
 古参のSFファンも納得の出来だと思う。


 
 
 一方で、主人公はオタクメガネ女子高生だし、文章は平易だし、そういう点では読みやすい。

 読み心地はふわふわしてる。




 
 まるで、本編に出てくる「ふわふわ」みたいな内容のSFだった。




 はぁー、野尻さんもっと作品書かないかしら。