チューリングの大聖堂

まえがき 点源解
謝辞 はじめにコマンド・ラインがあった 
主な登場人物

第1章 1953年
第2章 オルデン・ファーム 
第3章 ヴェブレンのサークル 
第4章 ノイマン・ヤーノシュ
第5章 MANIAC
第6章 フルド219
第7章 6J6
第8章 V40
第9章 低気圧の発生
第10章 モンテカルロ
第11章 ウラムの悪魔
第12章 バリチェりの宇宙
第13章 チューリングの大聖堂
第14章 技術者の夢
第15章 自己複製オートマトンの理論
第16章 マッハ9
第17章 巨大コンピュータの物語
第18章 39番めのステップ


 広大な範囲を、ほとんど取りこぼしなく書ききった著者の知性はすごい。


  が、内容がぼやけてしまったような気がする。


 当時使用していた真空管の話をしたかと思えば、ノイマンの研究へと話が飛び、研究の話をしていたかと思えば、当時のコンピューターが使われていた目的を述べる。


 もちろん、章立てごとにある程度のテーマを持ってまとめてあるんだけれども、全体を通読すると

 「なんとなくいろんな事がわかったような気がするけれど、結局なに?」

 って思ってしまった。


 結局、速読ではあるけれど、再読をするハメになってしまった。



 初めの方に、全体の構成についての概説が欲しかったなぁ。