チューリングの大聖堂
チューリングの大聖堂: コンピュータの創造とデジタル世界の到来
- 作者: ジョージ・ダイソン,吉田三知世
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/02/22
- メディア: 単行本
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まえがき 点源解 謝辞 はじめにコマンド・ラインがあった 主な登場人物 第1章 1953年 第2章 オルデン・ファーム 第3章 ヴェブレンのサークル 第4章 ノイマン・ヤーノシュ 第5章 MANIAC 第6章 フルド219 第7章 6J6 第8章 V40 第9章 低気圧の発生 第10章 モンテカルロ 第11章 ウラムの悪魔 第12章 バリチェりの宇宙 第13章 チューリングの大聖堂 第14章 技術者の夢 第15章 自己複製オートマトンの理論 第16章 マッハ9 第17章 巨大コンピュータの物語 第18章 39番めのステップ
広大な範囲を、ほとんど取りこぼしなく書ききった著者の知性はすごい。
が、内容がぼやけてしまったような気がする。
当時使用していた真空管の話をしたかと思えば、ノイマンの研究へと話が飛び、研究の話をしていたかと思えば、当時のコンピューターが使われていた目的を述べる。
もちろん、章立てごとにある程度のテーマを持ってまとめてあるんだけれども、全体を通読すると
「なんとなくいろんな事がわかったような気がするけれど、結局なに?」
って思ってしまった。
結局、速読ではあるけれど、再読をするハメになってしまった。
初めの方に、全体の構成についての概説が欲しかったなぁ。