ルポ 精神医療につながれる子どもたち

第一章 こんなことが実際に起きている
不登校から精神科へ―智美さんのケース
診断の曖昧さ
不登校と精神医療
国によって若者への精神科早期介入が進められようとしている

第二章 知っていますか? 精神医療の実態
精神科を受診するとこんな治療を受けることになる
精神科医の「実力」
精神医療の特殊性

第三章 子どもと精神医療の危ない関係
子どもへの向精神薬投与の実態
発達障害という概念
広汎性発達障害を統合失調症と誤診された渡辺孝一君のケース
医原病・薬原病

第四章 精神科早期介入という暴挙
そもそも早期介入って何?
日本の早期介入はたいへんなことになっている
学校を舞台に行われた早期介入実験

 
 向精神薬を処方するすべての医師は、多剤大量処方の行く末について、薬の副作用について、また、海外の研究が示す精神疾患治療の長期的転帰について、さらにはコクラン・ライブラリーが下した評価について、どう考えているのかをきちんと答える義務があるのではないだろうか。

 まさしく、その通り。

 が、かなり攻撃的な文章で現代の精神科医を批判し、とにもかくにも「薬物療法反対!!」という論調なのはどうなのよ。