数学で読み解くあなたの一日

数学で読み解くあなたの一日

数学で読み解くあなたの一日

1 番号札をお取りください!
2 みんなの換算教室
3 一つのグラフは千の言葉に匹敵する
4 統計の話
5 数独はいかが?
6 確率、決定、恐怖の要因
7 改装と幾何学
8 ロングテール、あるいは、逃さなかった魚!
9 ネットワーク、名声、偶然の一致
10 素数でインターネットバンキング
11 自然、芸術、フルクタル
12 セックス、数学、ロックンロール
13 数学にできること

 数学が好きになりつつある自分だけど、数学書の類はまだ読んでて眠くなってしまう。

 数学それ自体は、たしかに美しいんだろうし、ワクワクするんだろうけど、日常とどうやってつながってるのかわからないから、はるか遠い世界の話のように思えてしまう。

 端的に言って、俗っぽさが足りない。



 その点、この本は、子持ちの数学者が、朝起きてから眠りにつくまでを、ユーモアと俗っぽさたっぷりに書いてるので、眠くならない。

 数学が身近に感じられる。



 「もうちょっと詳しい解説が欲しいな」という絶妙なレベルの説明しか書いてないので、他の数学本を読む時きっかけにもなりそう。

ゲームデザイン脳

ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ― (ThinkMap)

ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ― (ThinkMap)

桝田ゲーはどうやって生まれたのか?

「孫生まれた感動って面白いんじゃね?」→でも、普通の人間だったらたくさんの世代交代は見れなくてさびしいよな→「じゃあ、短命の一族にしちゃえば良いじゃん」→俺の屍を越えてゆけ


とか、日常のおもしろから、ゲームは生まれている。

とっぴな事を考えてもしかたないし、わけわからんものになるので、日常に根付いた「おもしろ」をどうやって見せるかが重要なんだな。



あと、桝田さんはゲーム自体は「日常に、ちょっとだけおもしろさをたすもの」と考えていて、

「すごい面白いゲームです! 久々に徹夜しちゃいました!」といった手紙が学生から送られてくると「ちゃんと勉強しろよ。馬鹿が。ご両親に申し訳ない」と感じるらしい。


そのへんの、ゲームにやたらめったら情熱を注がない、ゆるさが、「面白い」を見つける余裕になってるのかなー。

フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。

第1章 税金ってなんぞや?
第2章 カシコクいこう社会保険
第3章 記帳業務はシゴトの家計簿
第4章 ムダなく納税の青色申告
第5章 知らずにすまない消費税
第6章 いずれは見すえる法人化
第7章 しのびよる税務調査の影

 おもしろい。ほとんどマンガ読んでるようなもんなんだけど、無理せず簡単に節税できる方法がたくさんのっている。
 
 自営業の人は一回読むといいかも。

さよならペンギン

[rakuten:book:13671883:detail]


人が1000年生きるとしたら、統計学的に信号無視して横断歩道を渡るアホはいなくなる。



らしい。



僕は実際に計算してみたんだよ。


って主人公は言うんだけども、本当かなー。




内容は量子論的です。いろんな世界を、変てこなペンギンと散歩するおっさんの話です。




おっさんが散歩する世界が、どことなく懐かしい感じで良いなぁ。


大西科学らしい、変てこほんわかワールド。

たまには違う週末過ごしたいから、考えてみる

最近週末の過ごし方がマンネリだなぁーと思うのでなんとかしたい。


まず、自分の週末の過ごし方を抽出してみる。

 
よくあるパターン


囲碁を打ちにいく

・部屋にこもってコード書いてる

・映画観にいって散歩して帰ってくる

・裏の畑をいじってる

・図書館で本読んでる

・かりたDVD観てる

・昼寝


たまにあるパターン

・カラオケ

・友達とごはん食べてる

・友達と酒飲んでる

・友達と遠出してる

・ゲームセンターでなんかやってる

・自転車でどっかに消えてる

・洗濯

・食べ歩き

・水族館か科学館でボーッとしてる

・電車のって日帰りでどっか行く

・温泉旅行


めったにないパターン


・海とか行ってウェーイwww ってやる。

・合コンとか行ってウェーイwww ってやる。

・ナンパとかしちゃう






ざっと見た感じだけど

{一人で, 友達と} ,{◯◯}を,{する,行く、食べる}


のパターンにまとまるなぁー。


主体が自分よりなのがいけないから、これを入れ替えて

{◯◯}に{一人か,友達と},{される,連れてかれる,食べられる}


ってなればバリエーション増えそうだ。



例えば

{怪しげな新興宗教}に{友達と}、{山奥に連れて行かれる}

とか。



 自分の行動が週末を左右してるって傲慢な考えを持つとつまらんけど、もっと積極的に、他人に休日を奪われる方向で検討しよう。


 
 そのためには変な人が多そうなところに、漂ってなくちゃなぁ。

チューリングの大聖堂

まえがき 点源解
謝辞 はじめにコマンド・ラインがあった 
主な登場人物

第1章 1953年
第2章 オルデン・ファーム 
第3章 ヴェブレンのサークル 
第4章 ノイマン・ヤーノシュ
第5章 MANIAC
第6章 フルド219
第7章 6J6
第8章 V40
第9章 低気圧の発生
第10章 モンテカルロ
第11章 ウラムの悪魔
第12章 バリチェりの宇宙
第13章 チューリングの大聖堂
第14章 技術者の夢
第15章 自己複製オートマトンの理論
第16章 マッハ9
第17章 巨大コンピュータの物語
第18章 39番めのステップ


 広大な範囲を、ほとんど取りこぼしなく書ききった著者の知性はすごい。


  が、内容がぼやけてしまったような気がする。


 当時使用していた真空管の話をしたかと思えば、ノイマンの研究へと話が飛び、研究の話をしていたかと思えば、当時のコンピューターが使われていた目的を述べる。


 もちろん、章立てごとにある程度のテーマを持ってまとめてあるんだけれども、全体を通読すると

 「なんとなくいろんな事がわかったような気がするけれど、結局なに?」

 って思ってしまった。


 結局、速読ではあるけれど、再読をするハメになってしまった。



 初めの方に、全体の構成についての概説が欲しかったなぁ。


 

ふわふわの泉

ふわふわの泉

ふわふわの泉


  浜松西高校化学部部長・浅倉泉の人生の目標は“努力しないで生きること”。文化祭を前に泉は、ただ一人の部員・保科昶とフラーレンを生成する化学実験を行なっていた。そのとき学校を雷が直撃!実験失敗と落胆する泉の眼前には空気中に浮かぶシャボン玉のような粒子が生まれていた。ダイヤモンドより硬く空気より軽いその物質を泉は“ふわふわ”と名づけ、一儲けしようと考えるのだが…伝説の星雲賞受賞作、ついに復刊。




 技術が、世界を、人生を、世界観を変える。


 「あれま、こんな物ができてしまった」から「どう使おう?」に進み、「こう使ったら、社会がこう変わった」
 
 までをきっちり描く。


 まさにド直球のSF。



 その点ではとても硬度が高い。
 
 古参のSFファンも納得の出来だと思う。


 
 
 一方で、主人公はオタクメガネ女子高生だし、文章は平易だし、そういう点では読みやすい。

 読み心地はふわふわしてる。




 
 まるで、本編に出てくる「ふわふわ」みたいな内容のSFだった。




 はぁー、野尻さんもっと作品書かないかしら。