ルポ 精神医療につながれる子どもたち

第一章 こんなことが実際に起きている
不登校から精神科へ―智美さんのケース
診断の曖昧さ
不登校と精神医療
国によって若者への精神科早期介入が進められようとしている

第二章 知っていますか? 精神医療の実態
精神科を受診するとこんな治療を受けることになる
精神科医の「実力」
精神医療の特殊性

第三章 子どもと精神医療の危ない関係
子どもへの向精神薬投与の実態
発達障害という概念
広汎性発達障害を統合失調症と誤診された渡辺孝一君のケース
医原病・薬原病

第四章 精神科早期介入という暴挙
そもそも早期介入って何?
日本の早期介入はたいへんなことになっている
学校を舞台に行われた早期介入実験

 
 向精神薬を処方するすべての医師は、多剤大量処方の行く末について、薬の副作用について、また、海外の研究が示す精神疾患治療の長期的転帰について、さらにはコクラン・ライブラリーが下した評価について、どう考えているのかをきちんと答える義務があるのではないだろうか。

 まさしく、その通り。

 が、かなり攻撃的な文章で現代の精神科医を批判し、とにもかくにも「薬物療法反対!!」という論調なのはどうなのよ。

 

 
 
 

精神医療過疎の町から

名寄へ
ひとまず、自殺の減った町
「諦観」と「去勢」
精神科医が足りない?
子どもたちの姿
診断と教育現場
北国のうつ病点描
「統合失調症」を生きる
老人医療の世界
町が死ぬということ
震災と医者
過疎の町で生きる

とりあえずのエピローグ

 こういう先生はありがたいし、自分がやりたいことの一つの理想。
 ただ、現実的に阿部先生のマネをするのは難しいだろうなぁとも思う。

 阿部先生は、ベテラン精神科医だから僻地に一人赴いてもなんとかなるのだろう。卒後何年目くらいから、こういう活動できるのかね。

 地域の精神医療に従事したいって気持ちはあるけれど、実力もない若手が飛び込みで精神医療やっても混乱を招くだけな気がしている。

風立ちぬ感想二回目

メンズデーだったので行ってきました。



やっぱり、二回目見ると細かいところまで気づく。


まず、菜穂子は思ったよりも肉食系というか、二郎に好かれるために色々と策を講じてるだなぁと。

軽井沢で、二郎に会えるようにパラソルを仕掛けてみたり、自分から山を降りて来るのも、二郎にきれいな自分を見て欲しいがためで、なかなか考えて動いてると思う。





二郎はやっぱりはじめは菜穂子のお手伝いさんのことを好きだったようだ。はじめに追いかけているのはやはりお手伝いさんの背中だった。確認した。

それでもしれっと、菜穂子に会った時から好きだと言っている。

鈍感というよりも、本当に邪気がない嘘なんだろう。





で、二郎はやっぱり美しいものが好きで、菜穂子のことも外見が美しいから好きなだけだ。これは、悲しいくらいわかる。
まだ面識がない菜穂子を目で追うシーンだったり、様々なシーンで「この人はきれいな人が好きなんだなぁ」と思った。
しかし、本当に「きれいだよ」としか言わないんだなぁ。
あの「きれいだよ」は深読みする必要はなくて、「きれいだから好き」というだけなんだな。

零戦は兵器だって言われても「それでもボクはきれいな世界が見たい」といってきれいな飛行機作りに没頭しているし。
二郎にとって「美」だけが、重要で、他のことはどうでも良いみたい。




でも、二郎も結婚を決意するし、菜穂子さんの事は好きなんだな。

ただ、それが普通よりちょっと変わってるというか、美しさに重点をおきすぎているだけなんだ。



菜穂子の美ばかり見て、菜穂子の気持ちには無頓着。

サナトリウムにいる菜穂子の手紙には「お元気ですか。心配しています」という短い文章しかない。他は「ボクは今〜」と仕事の内容ばっかり書いてあるみたい。

二郎は遠くに行ってしまったきれいな人より、手元にあるきれいな飛行機が好きで好きで仕方がなかったんだろう。

菜穂子さんは、好きな人が自分のことを全然見ていないって手紙を読んで知って、山を降りようって思ったんだろうなぁ。



そして、菜穂子はきれいな時期だけ二郎のそばにいる。
好きな人が、自分の美しさにしか興味がないとわかった上で、駆けつけるんだからすごい愛だと思う。






それで駆けつけた駅のホームでも二郎は菜穂子の体調を気遣うでもなく「すれ違いにならなくて良かった。見つからなかったらどうしようかと」みたいなことを言っている。
どこまでもズレているというか…。


なにかを得るには何かを捨てなきゃいけないっていうけど、菜穂子は好きな人といるために命を犠牲にしたし、
二郎は、ふたつの美しいもの(飛行機とか菜穂子)間で揺れる。


血を吐いたという知らせを受けて、電車で移動するシーンは、飛行機よりも菜穂子のことが大切だということを表しているのかと思ったが、今回見なおして

好きな人を心配する気持ちに加えて、好きな人が大変なときなのに、まだ飛行機の計算を続けている自分の矛盾に、なんというか情けないような気持ちになったのではないかと思った。
しかし、毎回このシーンで泣きそうになる。



あの、菜穂子が去った後で、二郎はどういう気持ちになったのだろう。きれいな菜穂子は死んで、綺麗な零戦だけが残って。



二回目見終わって、「天才成年と、清純な女性のラブストーリー+零戦プロジェクトX」って感じだったのが
「みんな何かを犠牲にして、それをわかった上で、自分のエゴを突き通す映画」と変わった。

だから、あの夫婦は、いびつなんだけど美しいんだなぁと。



考えて見れば、「仕事をするために、女房をもらう。これも矛盾だ」とか、「飛行機ひとつ作る金があれば、日本国中の子供たちにご飯食べさせることができる」だとか、「美しいってだけで、人殺しの道具を作る(本人たちはいい飛行機を作りたいからと言っていたが、平気を作っていることには無自覚ではない)」とかすごい矛盾だらけの映画だったなぁと。




あと、二郎も菜穂子も特権階級にいるのに、それには結構無自覚なのが、すごいリアルだった。さすが宮崎駿。だてにエリート街道歩んでない。


あと、効果音全部人間の声って言ってたけど、何箇所かどう考えても人間の声には思えないところがあった。
どうやってやったんだろう…。

HMEに行ってきたよ

http://www.geocities.jp/nf05hme/

北海道のモデラーさんたちが作品を展示する会です。


思い出に写真貼ります。寝不足でふらふらしていた上に、カメラ使い慣れていないのでけっこうひどい写真だけど…。




これが大賞作品だったはず。



まさか、渓仁会のドクターヘリがあるとはwww



これは魚眼レンズの仕組みで…。

ケムール人が走る!!かっけぇ!!!!!ウルトラQですね。




百鬼夜行。本当に百鬼いた…。

ガメラ!!

おとこのドールハウス(漢のドールハウスだったかな?) すごく細かい。

よく見ると、綾波がいます。


これもドールハウス、懐かしい雰囲気。


製作途中らしいけど、これはこれでエロい。


フルスクラッチのライカ。中にデジカメが入っていて、本当に写真がとれる。


3Dプリンターの展示かな? と思ったら

この3Dプリンターも含めて1つの作品!! 当然、フルスクラッチ。中の出力途中のフィギュアは、壇蜜らしい…。

よく見ると、

こんなのが。粋だね。

お化けはいいなぁー。




他にもたくさん撮ってきたけど、貼りきれないので、これくらいで。

クーラー効いてる会場だったけど、異様な熱気がありました。楽しかったです。

風立ちぬ

この映画、どう消化して良いのか未だにわかんない。


二郎が、奥さんの外見しか見てないクズ野郎だって意見もあるし、素晴らしい映画だったって絶賛すする意見もある。
天才のエゴイズムが丸出しになった気持ち悪い映画だっていう人もいる。


自分は全体としてはいい映画だったと思うけど、どうして二郎が菜穂子に対して「きれいだよ」ばかり言うのかってがすごく気になっていた。




初めは、二郎が人の外見しか見てない男で、菜穂子が美人だから結婚した。という意見に賛成だった。

実際、菜穂子が血を吐いたという知らせを受けて、駆けつけた時の第一声が「きれいだよ」だったのは、不気味だった。
好きな人が倒れたら、そんな事言う余裕ないと思うが。



じゃあ、やはり二郎は菜穂子のことはそれほど好きじゃなかったんじゃないか。
菜穂子の美しい体が好きなだけ。


菜穂子の前にお手伝いさんに恋してる描写もあるし、そうっぽいと映画見終わった後は思っていた。


でも、それじゃあ、菜穂子は鯖の骨と一緒じゃないか。


それでは菜穂子があんまり哀れだ。
いくらなんでも二郎に都合の良いだけの女性じゃないか。
最後も山の上で、孤独に亡くなるし。
フィクションとは言え、あんまりだ。


もし、菜穂子の立場だったら頭おかしくなるな。
たまたま美人に生まれついたから、好きな人と結婚できたけど、好きな人は自分の外見しか見ていない。
「きれいだよ」ばかり言う。おそらく長生きは出来ないだろうけど、もし私が長生きしたとして、しわくちゃになっても、夫は私のことを好きでいてくれるのかしらん。

うわぁ…、これは辛い。




でも、そうだとしたら、菜穂子が最後に「あなたは生きて」って言うのはおかしい。
どんなに二郎のことが好きでも、外見ばかり見ているような夫に「あなたは生きてなんて」いうだろうか。
「もう、あなたの愛した私の体はないけど、お前はそれでも生きろよな!」とか言う、意味だって考えれば筋は通るけど、そんな後味悪い映画作るかなぁ。




で、やっぱり二郎は菜穂子のことが大好きだったんじゃないか。と最近は思っている。


大体、難病持ちの人を妻にするって今も昔もそんな気楽なことじゃないだろうし。
普通の結婚よりも大変だけど、色々考えた上で、それでも一緒にいたいから結婚を決意したんだろう。



映画の中で結婚の場面が1番気合入っていたしね。




で、二郎は菜穂子のことが好きなんだが、上手く伝えられない。

なんってったってオタクですから。


だから菜穂子に「きれいだよ」しか言えないのではないか。「愛している」なんて恥ずかしくていえんという。


それか、もしくは、菜穂子は結核で顔色が悪い。

それをどうも当の菜穂子自身も気にしているようだ。




だが、俺は顔色が悪かろうがなんだろうが、あなたが好きなので、あなたはいつもきれいなのだ。

だから血を吐いて、顔色悪いだろう時にもあなたに「きれいだよ」と言うのだ。

これで良いのだ。


これじゃまるで、バカボンのパパなのだ。



だから、あの普通じゃ考えられない、吐血後の「きれいだよ」は、不器用な男の精一杯の言葉だったのかもなぁ。
で、菜穂子もその不器用さを理解している。だから、二郎のことが大好きだと。




うーん。しかし、あの時菜穂子って顔色どうだったっけなぁ…。

結婚してから毎日、菜穂子が化粧をしているっていう説明はあったような?



どっちにしろもう一回見に行ってみよう。飛行機と計算尺ももう一回みたいなぁ。

不安を希望に変える ハーバード流7つのレッスン

不安を希望に変える: ハーバート流7つのレッスン

不安を希望に変える: ハーバート流7つのレッスン

1.あなたを苦しめているものを知ろう
  ――無意識の不安を乗り越える
2.希望を味方につける
  ――脳の生物学は、注意深くてインスピレーション豊かで前向きな人生を支えるのにどう役立つか
3.成功を怖がらない
  ――不安の最大のパラドックスを理解して乗り越えるための生物学
4.あなたも変われる
  ――脳で条件付けられた不安を克服する
5.閉じ込められた心を解き放つ
  ――鎧を着た不安を溶かして安定型の愛着へ
6.偏見を克服しよう
  ――頑迷の生物学
7.トラウマを乗り越える
  ――不安、トラウマ、そして心のかけらをつなぎあわせること

 タイトルが、メンタル本そのもの! って感じなんだけど、これ早川書房から出てるんだよね。


 さすがというか、なんというかハヤカワだけあって、やっぱりちょっと変。



 内容としては、パジティブシンキングって無理してでもやってるうちに、実際にポジティブになっちゃうよ!
 瞑想しろって、いろいろ捗るぞ。

 みたいないかにも、アレな内容なんだが。



 そんな内容はボリュームにして、4分の1くらい。他は、ひたすら人がどうして不安を感じるのか、恐怖からなぜ逃げられないのか、

 その仕組みをひたすら、かなり学術的にずらずらーっと解説。

 うーん。脳にフォーカスしたメンタル本という意味では新しいのだろうけど、精神医学的にも脳科学的にも中途半端な気がする…。

 というかどこらへんに需要がある本なんだろ。
 

arduino互換機(japanino)で遊んでみた。

なんか、無性に電子工作がしたくなったので、大人の科学マガジンを買ってきた。
これ⇓
http://otonanokagaku.net/magazine/vol27/index.html

Arudino互換のjapaninoが付録としてついている。
さっそく作る。

箱をあけると、こんな感じ。

Japanino本体はすでに出来上がった状態。
ハンダ付けウェーイwww とテンション上げてたけど、半田ごては活躍しなかった…。

ねじ一本で組立簡単。15分くらいで出来た。JIS規格1番のドライバー推奨らしい。



あとは、USBポートにぶっさして、遊ぶだけ。
ぶっさすと、こんな感じ。メモ帳より小さい。

簡単なjavaプログラムが書ければ、遊べます。別に、javaわからなくても、サンプルコード貼り付けるだけでもけっこうなんとかなる。

// Japanino POV (without switch) by Musashinodenpa

#define LEDPIN 7     // どのピンからLEDをつなぐか
#define NUMLED 7     // LEDの数

// ビットマップ(画像)を定義。最長255行
byte bitmap[] = {
 0b00000000,
0b01000001,
0b01111111,
0b01000001,
0b00000000,
0b00000000,
0b00001110,
0b00011111,
0b00111111,
0b01111110,
0b00111111,
0b00011111,
0b00001110,
0b00000000,
0b00000000,
0b00111111,
0b00000110,
0b00001100,
0b00010000,
0b00001100,
0b00000110,
0b00111111,
0b00000000,
0b00000000,
0b00111100,
0b01000010,
0b10000001,
0b01000010,
0b00111100,
0b00000000,
0b00000000,
0b00111111,
0b00000110,
0b00001100,
0b00010000,
0b00001100,
0b00000110,
0b00111111,
0b00000000,
0b00000000,
0b00111100,
0b01000010,
0b10000001,
0b01000010,
0b00111100,
0b00000000,
0b00000000,
0b00111100,
0b01000010,
0b10000001,
0b10000001,
0b10000001,
0b00000000,
0b00000000,
0b11111111,
0b10000000,
0b10000000,
0b10000000,
0b00000000,
0b00000000,
0b00111100,
0b01000010,
0b10000001,
0b01000010,
0b00111100,
0b10000000,
};

unsigned char pos;  // 現在のビットマップ中の位置
unsigned char i;

void setup() {
  // LEDが接続されたピンを出力に設定します
  for(char pin = LEDPIN; pin < LEDPIN + NUMLED; pin++) {
    pinMode(pin, OUTPUT);
  }
}

void loop() {

  pos = 0;

  while(bitmap[++pos] != 0b10000000) {  // ビットマップの端まで繰り返し
    for(i = 0; i < NUMLED; i++) {  // LEDの数だけ繰り返し
      // ビットマップデータから1ビットを取り出してピンの状態に反映
      digitalWrite(LEDPIN + NUMLED - 1 - i,
       (bitmap[pos] >> i) & 0b00000001);
    }
    delay(1);  // LEDが光っている時間
  }

  for(i = LEDPIN; i < LEDPIN + NUMLED; i++) {  // 全LED消灯
    digitalWrite(i, LOW);
  }
}

光表示キットがついているので、簡単に光文字(一列のみの簡易電光掲示板のようなもの)ができる。

上のスケッチ(Arudinoではコードのことをスケッチというらしい)は、サンプルスケッチをほんのわずか変えただけのもの。
具体的には、ビットマップイメージの配列を多少変更しただけ。(I♥UをI♥MOMOCLOに変えた)



こんなもんでも、部屋を暗くして動かせば、ちゃんと文字が書ける。

楽しい。

付録制作からここまで、1時間もかかっていない。
なんとか、光ってるところの写真をとろうと、悪戦苦闘していた時間をのぞけばもっと短いかも。結局、良い写真はとれなかった。普段、カメラつかわないから。


拡張すれば、いくらでも遊べるようなので、良いね。
まずは、センサーが色々と欲しいなぁ。

でも、androidについてるセンサー使えば、良いのか。想像次第ですねー。